みなさんは、究極なワインテイスティングを行ったことはありますか?究極というと「極上なワインのテイスティング」と言う意味と「なんだこれは〜すごっ」と驚く2種類があると思いますが、私は2つを体験しました・・・さてどんな「ワインテイスティング」だったのでしょう? Le special dégustation du vin a Saint-Emilion avec mentalité 100% jeune Bordelais!
ワイン畑に直接関係ない人からすると、滅多に味わうことが出来ないレアな経験ですが、これこそまさにボルドーに住む若者の暮らしなんだなと思い、みなさんにお伝えすることにしました。観光ブックには載ってないもうひとつのボルドーワイナリーの事情、気になるでしょ?誕生日会を祝うため友人宅へ行った時のことだった。ドレスコードはフランス人らしい「青のボーダー」、持ち寄りでアルコールを持ってくるようにと言われたので、ウィスキーを持っていった。ボルドー近郊の特徴である周りにはワイン畑しかない光景。こんなところに家なんてあるのだろうか・・・
そうやって、家にたどり着いたのだけれど、どう見てもお城だった。広い庭には多くのボーダーの服を着たフランス人達がドリンクを飲んだりお話ししたり楽しんでいた。そして、私のためにオーナー(友人)がワイン蔵へ連れて行ってくれた。夜の11時に怪しいなと思いつつ暗いところへと・・・
そこには、ワインを製造する機械と樽が並んでいた。
早速、樽の中にスポイドを入れ赤ワインをグラスに注いでくれる用意をしてくれた。しかし、嘘か本当か分からないけれど、伝統的には、初めて招待する相手にはスポイドから直接ワインを口に出すという行為をするらしい・・・さすがに断ったけれど・・・変わりにガラス製の大きなスポイドをストローとして樽にさしてそのまま少し飲んでしまった。これは、もはやテイスティングではなく、酔っぱらいになるための儀式であろう。
このような少し変わったテイスティングは、実際、観光でワイナリーに行ったとしても出来ないので、こういうことも裏ではあり得ると言うことだけ伝えたかった。
ちなみにこのワインは、ボルドー産『ICONE CHATEAU DE ROUGERIE』という名称のワインで、製造した90%をブラジルに輸入しているので、日本では残念ながら拝むことは出来ない。
フランスのスーパーには卸さないワインと言えば、先日お伝えした『ビュゼ』のワインと同じ理由ですね。日本だからこそ見つかる美味しいボルドーワインもたくさんあるのかもしれないですね。
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